2014-02-25

定村史郎 Hub 4 live at 下北沢440


エレクトリック・ヴァイオリン 定村史郎率いるHub 4のライヴをはじめて観た。通常は一切のMCを省き、インプロヴィゼーションだけでライヴを推し進めていくらしいのだが、この日は定村がプロローグとして少し話した。J-Pop 中心のライヴハウスということもあったのだろう。それに、少し広過ぎたかもしれない。サウンドの渦に巻き込まれていくような感覚がなかった。わたしの知るかぎりエレクトリック・ヴァイオリン奏者はエフェクター類を多様し電子音で観客を圧倒するが、定村はそれほど使用せず、自身のプレイのパターンで魅せようとする。わたしは客席の最後部で観ていたのだが、最前列へ行けばよかったと後悔する。
ニューヨークを中心に活動していたという定村史郎だが、先日、マンハッタンのチャイナタウンにあるフリージャズCDの専門店ダウンタウン・ミュージック・ギャラリーのオーナーが「インプロヴィゼーションをやるミュージシャンの活動の場が少なくなってきている」とボヤいていた。だから、ギャラリーの店内を解放してライヴを行っている、と。
ニューヨークに比べ、東京は増えているように思える。カフェが増えているからだろうか? リスナー人口はどうだろう? ジャム・バンド・ファンが失速し、プログレ・ファンも保守的だし……440というお店で、平岡恵子との組み合わせは両者にとってよいものではなかったように思える。
それにしても、嶋田吉隆のドラムを久しぶりに聴いたように思う。


ダモ鈴木、山内テツ、嶋田吉隆
コントラバス奏者 Pearl Alexander 

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