2016-06-24

meet again

「DCに住んでいるのか?」と後ろから声をかけられた。
最初はわたしに話しかけているとは気づかなかったけど。
振り返るとデイヴィッド・ビトナーがいた。ノンサッチ・レコード社長……というよりは、ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブをアメリカへ持ち込んだ男。
24日、ケネディ・センターで開かれた「アメリカン・アコースティック」というコンサートの会場で、わたしの3席隣に座っていた。
まぁ、彼がこのコンサートの実質的プロデューサーでもあるのだろう。会場にいても不思議ではない。
ディヴィッドと最後に会ったのは90年代の終わりごろ。ニュージャージーのパフォーマンス・アーツ・センターで開かれたルーベン・ゴンザレスのコンサートだ。終演後にライ・クーダーがバックステージへ連れて行ってくれて、おかげでマンハッタンまでの終電を逃してしまった。そのときにデイヴィッドが一緒にタクシーで送ってくれたのだ。
とても懐かしい!
もうルーベン・ゴンザレスも、カチャイート・ロベスも、イブライムも、コンパイ・セグンドのお爺ちゃんもブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブのメンバーはほとんど亡くなってしまったのに、彼らがいたから知り合えたデイヴィッドとまた再会できるなんて。

コンサートがはじまる直前に電話が鳴った。
「1st が終わったら会いに行くから、座席番号を教えろ」とジェイソン・コールトンがいった。
彼とは2010年7月ぶりだった。
ジェイソンはフィッシュのパブリッシャーだった。彼がヴァーモントで会ったわたしの友人に「ホントのフィッシュのコンサートはもっとスゴいから、大きな会場でのショウをまた観に来てくれ」と声をかけたのがはじまりで、友人はそのショウにわたしを誘った。そのときにジェイソンと知り合ったのだから、もう20年以上もの付き合いだ。彼がいたからわたしはフィッシュを追いかけることができた。
ジェイソンはフィッシュ解散後(2004年)、トレインなどのパブリッシャーを務めていたようだが今はパンチ・ブラザーズのマネジャー。

久しぶりに訪れたワシントンDCでのコンサート。そこで、こんなに懐かしい人たちと再会するとは! とても幸せな気分になれた夜だった。

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